どんな病気? 水虫(白癬)は、白癬菌というカビ(真菌)によって起こる感染症です。白癬菌は、ケラチンというタンパク質を栄養源とするため、皮膚や毛髪、爪に感染します。白癬は、感染部位により水虫(足白癬)、体部白癬、股部白癬、頭部白癬、爪白癬など症状が異なります。 足白癬 足の裏や指の間にかゆみ、赤み、水疱、皮むけ、かさぶたなどの症状が現れます。 体部白癬 体幹部や腕、脚などに、かゆみ、赤み、環状の皮疹などの症状が現れます。 股部白癬 陰部や大腿部内側に、かゆみ、赤み、鱗屑などの症状が現れます。 頭部白癬 頭皮に、かゆみ、フケ、脱毛などの症状が現れます。 爪白癬 爪が白っぽくなったり、割れたり、厚くなったりします。 治療法 抗真菌薬の外用あるいは内服を行います。爪白癬には専用の外用薬がありますが治療が長期間(1年間~)におよぶことも多く、当院では内服が可能な患者さんにはネイリン®カプセル(12週間で内服期間が終了するのが特徴です)などの内服治療も積極的に導入しています。